実際の経験から、洗濯用バスケットや穴の開いたバケツでもヒラタケを育てることが可能だと分かっています。きのこにとって重要なのは湿気、陰、栄養豊富な基質、そして10°〜28°の温度です。初めて栽培する場合、洗濯用バスケットを使ってみるのは面白い実験になるでしょう。
バケツの中のヒラタケ
ヒラタケを育てるための**「理想的な条件」**があります：
- 菌糸の成長: 温度23°C、湿度85〜95%、2〜3週間の暗所保管。
- 小さな芽が出る段階: 温度10〜15°C、湿度95〜100%、3〜5日間、新鮮な空気と半日陰を管理。
- 生育と収穫: 温度15〜20°C、湿度85〜95%、一つの収穫期間は1週間、新鮮な空気と半日陰を管理。
洗濯用バスケットでヒラタケを育てる方法
必要なもの:
- ヒラタケ菌床（できれば穀類または藁のもの）。
- 洗濯用バスケットまたは穴が開いたプラスチックバケツ。
- ポリエチレン袋またはゴミ袋（バスケットサイズに合わせたもの）。
- 事前に準備した藁 。
指示に従って準備した藁を画像のように菌床と交互に重ねます( 段ボールを使って自分で育てた菌床 )、または穀類のヒラタケ菌床と混ぜ合わせます。しっかりとバランスよく混ぜ合わてください。
バスケットに藁とヒラタケ菌床を詰める様子。皿の上には段ボールを使って作った手作りの菌床が置かれています。
1kgの菌床で10kg以上の藁に植菌できます。バスケットの端は菌床なしの藁で覆い、穴から菌床まで7〜10cm程度の藁の層を作ることで、保護的なインキュベーター層を形成します。
バスケットを満たし、上端に約4〜5cmの余白を残します。
バスケットの隙間から藁の先が飛び出ている場合は、慎重に押し込んで整えてください。その後、バスケット全体をゴミ袋に入れます。黒い袋なら、暗室を気にせずに済みますが、直射日光は避けてください。
袋に入れられた菌床入りバスケット。
1週間後にバスケットをチェックします。この間に菌糸がバスケットの隙間から出てきているはずです。
袋を外す前に、バスケットがこのように見えるはずです。菌糸が藁を支配し、実をつける準備が整っています。
菌糸が隙間の端まで広がっているのを確認したら、袋を外し、換気が良く陰になっている場所にバスケットを置きます。高い湿度を維持してください。バスケットを水を満たした容器の上に置くとよいでしょう。温度に応じて水分が蒸発して加湿されます。隙間や上部から水を噴霧して湿度を保ちます。
容器内の水分蒸発でバスケット内を加湿する方法。
1週間以内に、きのこの芽が小さな「指」のように現れ始めます。
きのこの芽。
芽が出始めたら、湿度を少し下げ、温度をやや上げ、光を多めに当てても構いません。バスケットの上をポリエチレンで覆うこともできます。毎日水を噴霧してください。適切な湿度が保たれているかどうかは、きのこの状態を見れば分かります。
洗濯用バスケットは、藁の袋と同じくらい良好な収穫をもたらします。平均して3回以上の収穫が可能です。
洗濯用バスケットで栽培された家庭用ヒラタケ
収穫が終わったら、茎から 新しい菌床を自分で作る こともできます。
